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キューブアプリの名前に「ルービック」を使えない理由

Rubik's Cube is a registered trademark and both app stores forbid other people's marks in app names, so our cube app is called Cube at a Glance.

TL;DR · English

RUBIK'S CUBE has been a live US word mark since 21 June 1983 (Reg. No. 1242974), owned by Spin Master since January 2021. Google Play and the App Store both prohibit other people's trademarks in app names and listings, and Spin Master's own brand guide tells third parties not to use RUBIK'S, even misspelled, and to say "puzzle cube" instead. The EU courts struck down the cube shape as a trademark (2016, confirmed in 2019, extended to more cube marks in 2025) because the shape is functional; the name is still protected. So our app is 한눈 큐브 / Cube at a Glance: Scan & Solve, its store copy says "twisty puzzle", and the word Rubik's appears there only in user reviews.

「ルービックキューブ(Rubik's Cube)」は登録商標です。権利者でなければ、アプリの名前や説明に無断で使えません。ストアの規約も、商標権者も、そう明記しています。だから odd duck のキューブアプリは 한눈 큐브、Cube at a Glance です。

キューブのアプリを作ると、まず名前にその言葉を入れたくなります。みんながそう呼び、そう検索するからです。私たちは入れませんでした。入れられない理由は二重にあって、入れずにいたら良いこともひとつありました。

はじめから商標だった名前

事実 このパズルのもとの名前は「マジックキューブ」でした。1980年に玩具会社のアイディアル(Ideal)が発明者の名にちなんで「ルービックキューブ」へ変えました。商標として登録できる独特な名前がほしかったからです(Wikipedia、2026年9月11日閲覧)。つまりこの言葉は、物の名前である前に、商標になるために作られた名前です。

事実 米国特許商標庁の記録で「RUBIK'S CUBE」は1983年6月21日に登録された文字商標で、いまも有効です。登録番号1242974、第28類(パズル)、2023年1月13日に三度目の更新。権利者は英国法人 Spin Master Toys UK Limited と記載されています(TSDR、2026年9月11日閲覧)。

事実 商標権者は玩具会社のスピンマスター(Spin Master)です。2020年10月27日にルービックブランドの買収を発表し、2021年1月5日に買収完了を発表しました。スピンマスターはブランド使用ガイドで、世界に400件を超える関連商標を持つと述べ、自社製品ではないキューブを指すときは、綴りを変えた変形も含めて RUBIK'S を使わず、「puzzle cube」のような一般名称を使うよう書いています(2026年9月11日閲覧)。

韓国特許庁にどんな形で登録されているかは、私たちは確認できていません。それでも結論は同じです。アプリはひとつのストアから世界中へ出ていきますし、以下のストア規約は国を問いません。

守れなかった形、守った名前

おもしろいことに、キューブの形は商標として守れませんでした。少なくとも欧州連合では。

事実 欧州司法裁判所は2016年11月10日、シンバ・トイズ対 EUIPO 事件(C-30/15 P)で、ルービックキューブの形を EU の立体商標として認めた決定を取り消しました。立方体と格子という本質的特徴を審査するとき、目に見えない「回る」という機能まで考慮すべきだった、という理由です(プレスリリース122/16)。2019年10月24日、EU 一般裁判所はそれらの特徴が技術的な結果を得るために必要だとして商標の無効を改めて確認し(T-601/17、プレスリリース131/19)、2025年7月9日には2008〜2012年に登録された他のキューブ形状の商標も同じ理由で無効になりました(ロイター報道、2026年9月11日閲覧)。

形は機能であり、機能は商標ではない。それが欧州の裁判所の判断でした。名前は違います。名前に機能はありません。だから形のように機能を理由に無効になることはなく、更新して守っている限り商標として残ります。

裁判所より先に止めるストア

裁判所まで行くこともありません。アプリはまずストアの審査で引っかかります。

事実 Google Play の知的財産権ポリシーは、他人のロゴやブランド名のような商標を許可なく使わないよう定め、違反したアプリは停止されることがあるとしています。なりすましポリシーは、公式な関係がないのにあるように見えるタイトルを禁じ、「Justin Bieber Official」のようなタイトルを例に挙げています。タイトルはメタデータポリシーにより30文字までです(英語ページ、2026年9月11日閲覧)。

事実 App Store の審査ガイドライン5.2.1は、他人の商標のような保護された素材を許可なくアプリに使わないよう定め、4.1(c)は他の開発者のブランド名や製品名を承認なしにアプリ名やアイコンに使えないとし、2.3.7は商標の用語でメタデータを埋めないよう述べ、アプリ名は30文字までと明記しています(2026年6月8日版、2026年9月11日閲覧)。

これらの規約が重なるところが、まさに「アプリのタイトルにルービック」なのです。許可を得ていれば話は別ですが、その場合でも Google は書面の証拠を用意し、審査に提出する前に連絡するよう求めています。個人開発者が行く道ではありません。

それで、どう名づけたか

使えない言葉を外すと、残るのはアプリが実際にすることです。撮って、解く。だから副題が「Scan & Solve」になりました。入れずにいて良かったことが、これでした。他人の名前を借りる代わりに、アプリのすることがそのまま名前になりました。

頭に付く 한눈 は、私たちのアプリ名に共通する言葉です。한눈성경(Bible at a Glance)が先で、キューブが後に続きました。事実 英語表記は最初、音のまま「HanNun」と移してから「at a Glance」に変えました。Bible at a Glance は2026年7月5日にこのサイトへ初めて載ったとき HanNun Bible で、十日後の7月15日に Bible at a Glance になりました。Cube at a Glance は7月18日の一日のうちに HanNun Cube から Cube at a Glance へ変わりました。記録に残る説明は 한눈 = at a Glance という一行だけです。音を移した名前は私たちにしか読めず、意味を移した名前は誰でも読めます。

事実 その結果、ストアのタイトルはこうなりました(Google Play・App Store、2026年9月11日閲覧)。

ストアタイトル副題 · 短い説明
Google Play(韓国語)한눈큐브: Scan & Solve10종 이상의 큐브 지원! 플레이는 물론 사진만 찍어서 해법 풀이 기능까지 한눈에!
Google Play(英語)Cube at a Glance: Scan & SolveScan real puzzles with your camera and follow clear step-by-step 3D solutions.
App Store(米国・韓国)Cube at a Glance: Scan & SolveScan Cubes. Solve with Ease.

韓国語のストア表記だけ 한눈큐브 と続けて書きます。英語のタイトルは30文字です。二つのストアが許す長さを一文字も残さず使い切っていますが、その中にルービックはありません。長い説明では、この物を「twisty puzzle」と呼んでいます。世界キューブ協会(WCA)の規定が種目を「3x3x3 Cube」とだけ呼び、ルービックという言葉を一度も使わないのと同じやり方です(2026年9月11日閲覧)。

事実 ところが、私たちが書いたストアの文面のどこにもないその言葉が、レビューにはあります。2026年9月11日の時点で、Google Play の英語ページと米国 App Store のページに載ったレビューのうち、それぞれ一件ずつ、利用者が「ルービックキューブ」と呼んで感想を残しています。私たちが使えない言葉を、利用者は使えます。名前は私たちのもので、その言葉は彼らのものです。

キューブアプリに名前を付ける方へ

  • タイトル・副題・説明・キーワード・アイコン・スクリーンショットのどこにもルービックを入れません。綴りを変えても同じです。
  • 物はキューブ、3×3、ツイスティパズルと呼びます。キューバーはすでにそう呼んでいます。
  • 名前はアプリのすることから探します。私たちは「撮って解く」が残って Scan & Solve になりました。
  • 許可を得ているなら書面の証拠を用意します。Google Play は審査に提出する前に知らせるよう求めています。

この記事は法律の助言ではありません。名前を決めるときに私たちが確認したことを書いただけです。